『まあ、卒業しても
 数学教えてやるよ!』

「…ほんと?」

『うん。だから泣くなよ~』

「え?」

気づいたら、
あたしの頬は涙でぬれていた。

でも…
教えてくれるってことは、
まだ先生と関わりを
持てるってことだよね?


『全く。しょうがないな~』

「うん。ごめんなさい。」

『ちょっと待ってて。』

そう言って先生は
机から白い紙を取り出し、
そこに何かを書いた。