千代先輩と出会ったのは入学式が終わって2週間ほど経った頃だった。 その頃の俺は“堀坂千代”とゆう先輩を “美人で大人しい先輩”、としか知らなくて なんの関わりもないまま3年間を過ごすのだろうなんて思っていた。 そう、あの日までは それはまだ桜が咲く4月の下旬ごろ 一人、校舎を探索してる時だった。