「あっ!」

鼻歌を歌いながら歩いていると、前のほうに幼なじみが歩いているのを見つけた。

「七葉~!おはよ~う!!」

ダダダダ………とかいう効果音がつきそうな勢いで幼なじみに突進していくあたし。

まわりの視線なんて気にしない!
今日こそは成功させてみせる!

「七葉~!今日もかわい―――ゲボッ」

もう抱きつく寸前っていう瞬間、「バカかっ!」という声とともに顔面を蹴られた。