そして、次の日曜日。 植村が、2度目の夏村家に来た。 「こんにちは!」 夕方の4時。 この時間になったのは、俺の仕事の所為だ。 さすがに、柚と植村を2人っきりにできるはずがない。 「こんにちは、植村さん」 「先生、仕事おつかれさまです!」 「おぅ! サンキュ!」 実は、今の俺はスーツ姿。 ジャケットを脱いで、クローゼットにしまう。 そして、いつものようにネクタイを緩めた。