「そっ、か…。そういえば、あたし、イトコの事何も知らないや…」 「…」 「…植村さんに、謝りたいよ…」 柚は、踞った。 そんな柚を見て、俺はフッと笑った。 「大丈夫だよ。植村なら、大丈夫」 「…ん」 「柚…」 俺は柚の顎を軽く上げて、そっとキスをした。 夜の12時。 静かな夜の中。 俺たちは、長いキスをした…。