「まぁ、理由はわかった。けど…こういう遠回しにするんじゃなくて、植村のキモチをちゃんと伝えろよ。植村が思ってる事、柚なら絶対ちゃんと聞いてくれる」 「…うん」 「よしっ! 時間がある時に連絡してこい。柚なら、毎日いるから!」 「…ありがとう、先生」 「おぅ! 今日は、もう遅いし、送ってやる」 「うんっ!」 植村の笑顔は、どこか… 柚に似ていた。 だからか、少し口元が緩んだんだ。 俺は植村を車で送り、自宅へと戻った。 今日のこと、ちゃんと柚に話さないとな…。