「陽太、やっちまったなぁ〜…」 「教師なんてやるからだよ。他にも選択肢あったでしょ?」 「うるせ。俺にだって、教師目指した理由があんだよ!」 「え、なに? 気になる!」 「誰がお前なんかに教えるか!」 「柚、知ってる?」 京ちゃんに聞かれ、あたしは首を横に振った。 兵庫では家庭教師をしてるって聞いたけど… 教師を目指した理由は知らないや。 「柚も知らないんだ…。ねぇ、柚も気にならない?」 「ぇー…どうせ、女の子がいっぱいいるから、じゃないの?」 あたしがそう言うと、凪原くんは大爆笑。