「よー、た…?」 「ギュッて…して欲しいんだろ?」 優しい声は、あたしの胸を高鳴るばかりだ。 「…うん//」 ねぇ陽太…。 本当は、あたし…ちょっと寂しいんだよ? そんな思いを胸に秘め、あたしはしばらく陽太に抱きしめてもらっていた。 「…ママァ?」 ぁ…。 「陽太、直が…」 「…わかってる」 陽太は名残しそうに、あたしから離れて直の方に行った。