「そろそろ戻ろ!」 「うん! ありがとございました!」 「いえいえ」 女の子2人は、教室に駆け込んだ。 「ったく…柚も甘い!」 「抱っこぐらい、いいよ」 陽太は、直を抱っこした。 「大丈夫か?」 「ぇ?」 「他の奴らに何かされてない?」 「いや、さすがにされないよっ」 この年で…ねぇ。 「あたし、直と適当にまわってるね」 「ん」 「じゃあ、頑張ってください! 夏村先生♪」 そう言うと、陽太は「はいはい」と優しく笑った。