授業中、松下梓は斜め後ろの席を気にしていた。

―どうしたんだろ?
学校休むなんて
珍しいな…


梓は、同じクラスの中原響の事を気にしていた。


いつもは元気な響が欠席なのだ。



―今日は髪型
うまくいったのになぁ

毎日、少しでも可愛く見られたくて、鏡の前で苦戦しているのだ。