透真は仕事そっちのけで観光のコトを考えている私に呆れ気味。


 「一人で…観光するつもりか?」


 「え、あ…誰かガイド役が居れば…いいけど」


 「……俺に頼みたいなら…遠回しな言い方しないで…ハッキリ言え」


 「!!?」


 あいかわらず透真は俺様口調。


 「……私は別に…」


 「…女一人で観光するのはキケンだぞ。麻古」


 「……」


 俺様口調だけど…時々…優しく気を遣ってくれる透真。


 「お願いしていいの?」


 「ああ~」


 二人で観光名所を回る約束を交わす。