「クライアントさんが…何の用?」 「……挨拶だ…」 17歳にして俺とほぼ変わらないな身長差ーー 歳は未成年のクセに体格だけムダに成長してやがる。 「…よろしく…俺はナル……これでいい?出てってくれ」 ナルは鬱陶しそうに前髪を触って…俺に背を向けた。 「……待て…お前のサインをくれ」 「……挨拶だけじゃあないのか~」 ナルは俺を見つめて…紙袋に視線を落とす。 俺はナルに紙袋を突き出す。