くもりガラスの向こうから正岡の声が聞こえて来る。 「小田切…今夜の歓迎会は…君のためにするんだからちゃんと来てね♪」 歓迎会??? 俺はそんな話…一言も聞いてないーー まあ…俺は普段からあまり…飲み会には参加していなかった。 出席するのは忘年会オンリー。 でも上司である俺が参加しなくても…一言くらい…言うのが筋だろ? 俺はパーティションの中に入っていく。 俺に気付かず…正岡は麻古に喋り続ける。