「でも…大手でも最大手の芸能プロダクション『ギャラクシー』だし…メ
ディアを牛耳る…事務所のお願いを断れるだけのチカラはウチにないわ」
「……」
アイドルだらけの事務所かーーー
俺は叔母の言葉を理解して…それ以上は何も言えなかった。
「……」
オーディションは唯…儀式的にするだけ…
プロフの束が哀れに見えてきたーー
「それに今なら…ギャラも安くて済むし…デビュー前とデビュー後では…
額も違って来るのよ…知名度にギャラは比例して来るから…『ギャラクシ
ー』のタレントを安いギャラで…起用できる…得した気分に思わない?マー君」



