「何だか…つまんないね…」


 二人は早々に俺たちから立ち去った。


 「…アイドルの時のナルの方がよかったな~」


 「そうは行くまい…あいつは帝家に入るんだ…俺にはよく分からないが…
大変なセカイに行こうとしている…お前もいつまでも子供のようには行かな
い…皆…歳を重ねて…大人になっていくんだ」

 「……やだな~」


 「俺もお前と同じぐらい歳の時はそう思った…」


 俺は美古ちゃんと普通に話していた。


 「やっぱ~30歳の親父だね~説教じみててウザイ~」


 「……うるさい…」