俺は美古ちゃんとフランス料理店でディナーする約束を交わした。


 俺の答えは出たーー


 美古ちゃんはどう思うだろう?


 でも…彼女との関係には何としても…ケリはつけたい。


 オフィスでは着ない色のスーツに派手なネクタイを締めて…彼女をエスコートする。


 美古ちゃんも場所を意識してか…初夏に似合う深い海の色のドレスを着ていた。


 「このドレスは借り物」


 「でも…似合っている…//」


 俺はテレながらも褒める。