私の王子様は新入社員!?2nd~元カレエリートの恋愛事情~

 「…意外と気強いね~」


 「はっ!?」


 透真は立ち止り…私の方を見つめる。


 頬を掠める風は冷たい。


 「……もう少し…大人しいかと思った…」


 「……私…帰る!」


 私は透真の腕を乱暴に引き離した。


 「……!?」


 透真はニヤリと笑って…私の背中を街路樹の幹に押し付けた。


 凍えた私の唇に…暖かい温もりが触れる。