私の王子様は新入社員!?2nd~元カレエリートの恋愛事情~

 えええぇ~~~っ!!?


 私は強引に透真に腕を掴まれて別の方向に連れて行かれた。


 繁華街を抜けたとたんに街頭だけの薄暗い舗道が続く。


 「あ、あなたね…!!?」


 「……俺と二人はイヤか?」


 「イヤとか…そう言うんじゃなくて…」


 「俺のコト…ずっと見てただろ?」


 「それは…私の目の前に座っていたから…勝手に視界に入って来ただけで見
てたとかじゃないわ」


 私たちは歩きながら…妙な押し問答を続ける。