「……」 透真は出て行ったーー 本来なら…部長の補佐的な仕事を私をするのだが… 透真は妊婦としては不安定な時期の私に仕事を頼むのは引けたのだろう。 でもサイコーの仕事だった。 山積みされた『ベーネ』のサンプリングの入ったダンボールを見つめる。 「!!?」 透真が戻って来た。 「どうしました?」 「妊婦であるお前に…ダンボールを降ろさせるのは危険だと思い…降ろしに来た」 どこまでも私を気遣ってくれる透真ーー