「……小田切お前に少し…話がある」


 「え、あ…はい」


 「……」

 透真は…席を立って…第一会議室に私を連れて行った。


 ダンボールの山積みが置かれていた。


 「今朝…イタリアから届いた『ベーネ』のサンプリングだ…既に袋詰めされて
いる。封書に入れてモニターさんの住所シールを貼り付けて…送付するだけだ…。
雑用だが…お前…やってくれるか?」


 ハンパのまま…帰国した私に…透真は気遣ってくれていた。

 私もあれからどうなったのか??


 ずっと気がかりだった。