「……すまん…」 「!?」 一人だけ…遅れて来た男性が居た。 長身に細身のジーンズ…黒のダウンコートを着て眼鏡をかけていた。 眼鏡から見える知的な切れ長の瞳。 彼は本当に東大生に見えた。 「樋口…おせぇぞ!」 「……ちゃんと…謝ったぞ…坂野(サカノ)」 幹事の坂野さんに言い返した。