しかし…今朝の麻古のいつになくヒドイ顔だ。 いつもバッチリとキメているメイクは肌から浮いていた。 疲れた表情の麻古… でも…仕事を疎かにした彼女を上司として叱責するしかない。 でも踵を返したとたん…麻古はそのまま…眩暈を起こしたか…しゃがみ込んだ。 「……麻古!!!?」 俺は大慌てで…椅子を立って…麻古の身体を支える。 「と、透……ゴ…」 意識を失いそうになりながらも俺に麻古は謝罪しようとしていた。 「救急車を呼べ!!!」 周囲の社員たちを怒鳴りつける。