彼女を椅子に座らせて…俺はイーゼル立ててキャンバスを置く。


 ナルはソファーで転がっていた。


 「どうせなら~脱ぐか?紫穂」


 「と、智成さん!?///」


 彼女の白い頬がみるみる紅潮してゆく。


 「…俺は退屈だ…少しくらい…楽しませろ」


 ナルは小言のように吐き捨てる。


 「私はそのような事出来ません…。智成さん以外の殿方にそんなお姿など…見
せる事なんて…//」


 殿方とか…聞き慣れない言葉が紫穂さんの口から漏れて来る。


 「そのままでいいですから~俺だってヌードは描く気ないです」