冬休み近くなって、歩美と休みに映画でも見に行く?なんて会話をしていた。


テストも終わり、麗は近くの高校を受験することに決めた。


透とは、楽しく会話しながら、手をつないで、でも前より寄り添って歩くようになった。

透は、麗の気持ちを考えてか、あれ以来何もしてこない。


「麗、クリスマスどうする~?二人でパーティーするかぁ~?」


「いいね~やろう!明日で学校終わりだから、一緒に買い物に行って、透の部屋でいい?」


「オッケー」


次の日、楽しみの前は苦しみが…成績表…まあまあ。良しとしましょう。って感じで。


透と待ち合わせの場所へ麗は向かった。


「透~」


「麗!可愛いな~麗がサンタみたいだぞ」


「クリスマスだから~ちょっと可愛くしてみました」


白いミニスカートのワンピースに、赤いコート、ブーツを履いて、クリスマスにあわせた服。透は気に入ってくれたようだ。


二人で色々見て歩くなんて、はじめてだった。