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あれから2年がたって
あたしは 高校3年生になっていた。


今日は お兄ちゃんの命日。


だから今 お墓参りに来ている――…。



「お兄ちゃん!! 元気??
あたしは だいぶ良くなったよ!」


あたしは "榎本 猛"と
書いてある お墓に喋りかける。


きっと お兄ちゃんが
聞いてくれてるから。



「これは あたし達を引き離す
神様からの天罰かもね??」



「瑠歌〜!! 帰るわよ!!」



遠くから お母さんの声が
聞こえた。



「今 行く〜〜!!」



「じゃぁね?? お兄ちゃん!!」



あたしは お墓をあとに
お母さんのもとへ向かった。