………ヤバイ。緊張してきた〜!!



ここはスタジオ。今は番組の収録の準備をしている。勇真君はまだ来てない。


「怜美さんすいません!遅くなって。もう少しで終わると思うので、これでも飲んで待っててもらえますか?」


そう言ってスタッフさんは、お茶を渡してきた。


「ありがとうございます。私のことはお気に為さらず準備を続けてください」



私がそう言ったら、スタッフさんは慌てて準備に戻っていった。

実際、そっちの方が落ち着く。勇真君と一緒に収録なんて、緊張しすぎて仕事どころじゃないし。




―――バンッ!!


不意に勢いよく扉が開いて、勇真君が現れた。