LOVE POP!

「どこに行くの?」


あたしは彼に問う。


「とっても綺麗なとこ!」


彼はそう答えた。


手を引っ張られたまま連れて来られた場所は、展望台だった。


「ここ……」


「俺の大好きな展望台。綺麗だろ?」


………確かに綺麗。すごく綺麗。


「………うん」


あたしは一回頷くと、景色をゆっくりと眺め始めた。


「気に入った?」


「うん。でも、なんでここへ……?」


「んー、なんとなく?」


………なによそれ。


「なにそれ」


ふふっと笑いながらあたしは彼に言う。


「あ、生笑顔初めてみた。貴重だ」


なんてふざけた感じでいう彼。


「……貴方といると飽きないわ」


「なんで貴方なの?……れおんって呼んでよ」


「え……?」