「えっ?れおん君と結婚することになったぁ!!?」


怜美の叫び声が店内中に響く。


「ちょっと、怜美、うるさい」


「あ、ごめん。だってびっくりしちゃって。


ってか、いつの間にそんなことになってたの?」


「え?……あぁ、怜美には話してなかったもんね」


怜美が結婚して三ヶ月。
怜美のお腹の中の赤ちゃんも元気に育っているらしい。


あたしは怜美のお腹を見つめながら、昔のことを思い出した。


………勇真。


あたしが、ずっと大好きだった人。


「ねぇ、いつの間にれおん君と付き合ってたのよ」


「………あたしが、れおんと付き合い出したのは………」


そこで一旦区切り、あたしは紅茶を飲む。


そして、怜美にれおんとのことを話し出した。