勇真君は迷っていたけど、やがて決断した顔で言った。


「ほんとに………いいんだな?」


「うん………」


そう言ったら勇真君は「わかった」と言って、私の手を引っ張った。


引っ張られて着いた先は普通のホテル。


「どこでもいいんで、空いてる部屋に一泊したいんですけど」


受付の人に勇真君が言った。


「8階の802号室が空いてますが、そちらでよろしいですか?」


「いいです。そこで」


「では、ここにお名前をご記入下さい」


名前を記入してチェックインし、鍵を受けとるとエレベーターに乗って部屋に向かう。


その間、私たちは一言も交わすことなく部屋に向かっていた。


部屋の鍵を開けて中に入り、いきなり私はベッドに倒される。


「きゃ………」


「ほんとに、本当にいいんだな………?」


「うん………。いいよ………」


そう言うと、勇真君はゆっくり私の服の中に手を忍ばせていった………――――――。