「……え?紫織から?」



表示を見ると、白い文字で“佐倉野紫織”という文字が浮かび上がってきた。



「マジかよ………」


紫織とは、小学校以来話していない。なのに、なんでいきなり電話を………?



「………もしもし」


『もうっ!出るの遅い!!

………久しぶりだね。元気にしてた?』


いきなり怒られたと思ったら、優しい声でそう言われた。



あのときと変わらない紫織の声………。


その声を久々に聞いた気がする。ってか、会ってないんだから久々なんだけど。