「そうだとしても、俺、別れるなって言わなかったっけ?」


「そうだけど、別れないわけにはいかなかったんだよ」


「お前が別れてまで守りたかったものってなに?」


「怜美の笑顔を守りたかったんだよ。俺は、怜美の笑顔が守れればそれで……「ふざけんなよ!!」


れおんがテーブルの音を立てて立ち上がった。


「お前はそれでよかったかもしれないけど、怜美ちゃんの気持ちを考えたことあんのかよ!?」


なんで、こんなに怒ってんの?こいつ。


「………怜美の気持ちだって何度も考えたよ。
でも、俺は怜美にモデルやめてほしくなかったからその気持ちを言ったら、怜美はきちんとわかってくれた」