「あ、これ?うちのお父さんさ、雑誌記者やってんだけど、あの写真を見せてくれたんだよね。
それで、この写真頂戴!って言って貰ったの」


「そっか……」


………そういうことだったんだ。
でもよかった。麗奈とわかりあえて。これから学校通うのに、クラスメートの人と気まずいのは嫌だもん。


「元に戻れるといいね」


「うーん………。無理かなぁ………。またバレたら今度こそクビだろうし、勇真君が付き合うの嫌だって言いそう」


「………そっかぁ。でも、私は怜美に幸せになってほしいかも。………私の分もね!」


麗奈………。


「私も元通りになりたいよ!本当に幸せだったもん。勇真君と一緒にいると」


「………それより、ここからが大変よ。怜美がここの学校に通ってるの知ってるだろうし、雑誌が発売されたらマスコミが黙っちゃいないと思う」


「うん………。正直困ってる。とりあえず、学校に通うことマネージャーには言ってるから、万が一に備えて送り迎えつけてもらったの」