『勇真………君?』


「怜美?怜美か?」


『勇真君…………。どうしよう………。私、事務所……クビに………。ひっく……うぇ……』


「怜美、落ち着け。どうした?」


『あのね………。事務所に、私たちがキスしてる写真を見せられてね、それで事務所にバレて、今、自宅謹慎中なの……。
もしかしたら………いいや、もしかしなくても、事務所クビになっちゃうよ………』


「大丈夫だ。怜美。…………俺も話を聞いた。
………怜美、俺たち………別れよう」


『………え?』


自分でも何を言ってるのかわからなかった。


でも、俺たちにとって、いや、怜美にとっていい決断だと思ったから。


………………これで、よかったよな?