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「社長!お願いします!
怜美だけは、怜美だけはクビを免れさせてはくれないでしょうか?


………あの子は仕事熱心ですごく楽しそうに仕事をしていました。
そんなあの子から“モデル”という仕事を奪いたくないんです!


お願いします!あの子からモデルの仕事をとらないであげてください!お願いします!!!」


「知っとるよ。すごく楽しそうに仕事をしていたことは。まるでこの仕事が天職だと思っているかのようだった」


「なら………!」


「でも、掟は掟なんだ。破ったら事務所をクビ。それは代々この事務所で受け継がれてることでね。
今までにこのことで事務所を辞めていった人だっているんだ。そんなことがある手前、例外は認められないのだよ」


「そんな…………!」


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そんな話などしるよしもなく、私は“クビ”ということに対しての決意を固めていた。