「ちょっと待ってて」


そう言って勇真君はどこかに行ってしまった。


「はぁぁー………。こんなに神経使ったの初めてかも」


まだ1日は始まったばかりだというのにもう身体は疲れていた。


「怜美、どうぞ」


そう言って勇真君が渡してきたのは温かいココアだった。


「ありがとう。温かい………」


「秋だし、朝は寒いからな。少しでも身体温めないと」


「ありがと。勇真君は優しいね」


勇真君の一つ一つが優しくて身に染みる。ほんとに勇真君の彼女になれて幸せだなぁ………。