「もしもし?紫織………?」


『ちょっとビックリなんだけど!いきなりお泊まりとか……。てか、大丈夫なの??』


「私もビックリだよぉ〜!!まさか泊まることになるとは思わなかったもん!」


『だよね〜。ってか、あいつもやるな……』


「もうっ!勇真君のこと、あいつとか言わないでよ!いくら幼馴染みでも妬くよ??」


私と勇真君が付き合い出したときに、紫織は言ってくれたんだ。


勇真君とは幼馴染みだ、って。


初めはびっくりしたけど、今はそうなんだーって感じ。


『ごめん、ごめん。つい癖で……。それより、デートどうだったの?』


紫織、絶対今ニヤニヤしてんだろうなぁ……。


「すっごい楽しかったよ!景色がすごい綺麗だった!!」


『実家の方行ったんだっけ?あいつ、すごい悩んでたよ。どこに行ったら怜美喜ぶだろうって』