「りり?」 抱きつく私をゆっくり離して顔を覗き込む。 「泣いてんの?」 そっと頬を撫でる。 「だって…ずっとずっと会いたくて」 だれもいないと思っていた私に瞬ちゃんだけはずっと手紙をくれたりしていた。 なのに気づかないとか私最低。 瞬ちゃんはすぐに気づいてくれたのに。 「ごめ…ん…ね」 泣きながら謝る私に 「気づいてくれてありがとう」 って笑ってくれた。 いつでも優しい瞬ちゃん。 世界で1番大好きだった。