私は恋をするとボーっとする癖がある。
昔から、ずっと。
『ねえねえ、どうしたの?』
と夕菜が顔を近づけた、
「えっ?」
「さっきからボーっとしてるけど。」
と夕菜は数学の教科書を広げながら言った。
「えっ、そんなことないよ。」
と夕菜にバレないように私は笑顔を作った。
――きっと夕菜にはばれてる。
「これさ、この前わかんないって言ってたでしょ。」
「あっ、それ…ひっちゃんに教えてもらっちゃった。」
一瞬夕菜の動きが止まった。
「あ、そっか。ごめんごめん、」
「ううん、私こそごめん。」
夕菜は自分の席に戻って教科書を机の中にしまった。
夕菜は最近塾に通うことになったらしい、
はじめは嫌がっていたけど、今は凄く楽しそうだ。
何かあったのかな??
でも私たちは深く聞かない、これが私たちの掟。
昔から、ずっと。
『ねえねえ、どうしたの?』
と夕菜が顔を近づけた、
「えっ?」
「さっきからボーっとしてるけど。」
と夕菜は数学の教科書を広げながら言った。
「えっ、そんなことないよ。」
と夕菜にバレないように私は笑顔を作った。
――きっと夕菜にはばれてる。
「これさ、この前わかんないって言ってたでしょ。」
「あっ、それ…ひっちゃんに教えてもらっちゃった。」
一瞬夕菜の動きが止まった。
「あ、そっか。ごめんごめん、」
「ううん、私こそごめん。」
夕菜は自分の席に戻って教科書を机の中にしまった。
夕菜は最近塾に通うことになったらしい、
はじめは嫌がっていたけど、今は凄く楽しそうだ。
何かあったのかな??
でも私たちは深く聞かない、これが私たちの掟。


