何よ!自分からあんなことしとってそのうえあんなこと言うなんて!!


「誰がおまえなんかに!!」

あたしは慎の後姿に向かって怒りを投げつけた。



「慎・・・すごい大胆な発言だったね」

和輝が繁正に耳打ちした。


「あぁ、あれはまさにドSだな」


なるほどというように和輝が口を開けてゆっくり首を振る。



慧が教室に入ったときに慎と慧は目が合った。



「だめじゃないか、女の子にそんなこと言っちゃ」


すれ違いざまに慧が小さく言った。