そう言って小さく手を挙げて繁正はどこかへ行った。


もらった紙を開いてみるとそこには「090-××××-3408」と書かれてあった。



ありがとう、繁正


その日帰りに亜紀ちゃんと帰っているとやっぱり聞かれた。


「あんた慎のこと無視ってるよね?


なんで?」


あたしは亜紀ちゃんに話そうと口を開いたときに突然視界にある光景が飛び込んできた。



慎とアヤセが一緒に帰っていた。


「わーすごい!あたし知らなかった!!


あの二人って付き合ってたんだね!!」