奪愛-DATSUAI-

繁正が頭を優しく撫でてくれた。


「ありがとう、ほんとだね!


しげちゃんが言ってたとおり、話すと何だか気持ちが落ち着いたよ」



「うん・・・しげ・・・ちゃん・・・・・・ね・・・」



丁度いいタイミングでチャイムが鳴った。



「あ、教室戻ろう!ホームルーム始まるよ!」



「そだな」


繁正は外見すごくチャラいイメージあったけど、結構いいやつだった。



やっぱり人は見た目で判断しちゃだめなんだ。