奪愛-DATSUAI-

はっ!!!


反射的に上半身が起き上がった。



慎・・・・・


・・・・・・・。



この夢の謎のためにも・・・あたしはなんとしてもゲームに勝たないと・・・



「いってきまーす!」


玄関を出て亜紀ちゃんといつもどおりに登校する。


登校中に今日の夢の内容を話したけどやっぱり亜紀ちゃんも「一体何なんだろうね」というだけで分からないらしい。


教室に入って自分の席に鞄を置く。


もちろん慎の方を見ずに。