「2組って…あたし確実に知ってる子だよね…」 「…どーだろうな」 「ぇ、あたしあんま話してない?」 「さぁ」 お前は…自分のこと、全然知らねぇよ。 全然…わかってない。 「…陽太、高一に行っちゃったもんね」 「…は?」 「なんでもなーい! 続けて?」 「はぁ…。2組の、上から2番目で」 柚は「ふむふむ」と指をたどっている。 「右から三番目」 「…!!」 柚はボンッと音がなるように、顔が赤くなった。