私の右側を先生が歩く。

ちなみに先生、

名簿とチョークと......


それしか持ってないじゃない!!!


「ちょ、先生!!」

「どうした?」

「あの、おかしくないですか?
この状況」

「ん?どこが??」

「.........重いです」

「褒めてあげるから」

「.........」


軽く先生を睨んでみる。


「分かった分かった、
持ってあげるから!!
笑ってよ?」

「笑ってよ....って、
私をちっちゃい子みたいに
言わないでください!」

「笑った顔の方が、
君はかわいい」

「......!!」


かわいい......か。

先生は私で遊んでるの?

それとも......


「もう、先生!!
いい加減にしてくだ、って........」