「それよりさ!蓮のためにも夕食作ってあげようよ!料理教えてー」
「あ…はい。」
蓮くんのイロイロってなんだろう…拓さんの焦り方からして、私にとってよくないことだよね…気になるっ!!
「ねぇー唯ちゃん!オムライスってどーやって作るのー?」
いつの間にか拓さんは、新品っぽい黒いエプロンを身につけて手を洗ってる。
「どーやって…っていうか、今からオムライス作るつもりなんですか?」
「そーだよー」
手を洗い終わったのか、今度はフライパンをまじまじと見ながら私に言う。
「夕食いまから作るんですか?」
「そーだよー」
「ちょっと早くないですか?」
「そーだよー?!」
拓さんは、フライパンから一度目を離し、今度は私の顔を見下ろした。
「?」

