今なら私… ゆっくりと瞼を閉じ、蓮くんの顔に、自分の顔を近づけていく。 「ちゅっ…」 …確かに触れた。 唇のすごい熱を感じながら、蓮くんを見ると、蓮くんは珍しく目を細めて嬉しそうに笑ってた。 「下手だな。」 「もうっ!しょうがないでしょ!」 下手とか言っときながら、 蓮くんすっごい嬉しそうじゃん。 蓮くんを嬉しくさせたのは…私。 そう思うだけで私は嬉しくなる。