自分からキスするのなんて、生まれて初めてなんですけど…。 「じゃあ…目つぶって?」 私が精一杯言ったのに、 「却下。」 と即答する蓮くん。 「なんで?!」 「唯の照れてる顔、見てたい。」 そんなセリフをサラッと言うから、私の顔はさらに真っ赤になった。 のに、蓮くんは続けた。 「なにより面白いし。」 「おもしろい!? 私はまじめに蓮くんの要望に答えようと必死なのに!」 「その必死さが可愛いけど… やっぱおもしろい。」