恋の家庭教師



しゃべることを整理せずに帰ってきたから、しばらく沈黙が続いた。


「あの、ね……」

私がしゃべりだすと、
お母さんは私の目を見た。

でも、私は目を見るのがなんとなく怖くて…俯いた。

「この間、なんで、れ…永澤さんが長居してたのか言わずに、部屋に帰っちゃって…ごめんなさい。一人で留守番するのが寂しくて、私が永澤さんに寂しいって…言ったの。私が家に呼んじゃったの。」

そう言って、
私は一旦顔を上げた。