蓮くんは私の手をひいて、 どんどん歩いていく。 「…着いちゃった。」 家の前に到着すると蓮くんは、 「じゃ、俺はここで待ってるわ。」 と言って、腕組みをしながら私んちの表札がある壁によしかかった。 「私…お母さんと話し合ってくる。」 「頑張れ。」 「うんっ!」 玄関のドアはあいてた。 まだお母さんは出かけてないみたい。