恋の家庭教師


こんなに幸せでいいのかな?

現実味が、ない。


「で?母さんと話し合うのか?」

ふと蓮くんがいった。

「あぁ…うーん…」

「おまえ、たぶん勘違いしてるから。」

「え?」

「俺が高月給いただくためには、高い金がいる。高い金払うために、おまえの母さんは働いてんじゃねぇの?」

そっ…かぁ…。
私いままで
なんで気づかなかったんだろ?


「寂しくなったら俺がいつでもおまえんち行ってやるよ。だから、母さんには迷惑かけんなよ?じゃないと…

一生後悔するから。」


コクリと頷く。


でも、最後の言葉がつっかかる。

蓮くん自身の後悔にしか聞こえなかったから…。